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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 1月 5日号

▼2009年の幕が明けました。中小企業にとってかつてない緊張感あふれる新年といえます。企業倒産、廃業も増え、経営のかじ取りに科学性と慎重さが求められていることは当然です

▼目を内外の情勢に向けるといくつか気づくことがあります。まずカジノ資本主義といわれる実体経済を離れた投機資本の危険性、ようやくその規制・監督の強化に国際機関が動き出しました。先のG20会議にその曙光を見出すことができます

▼日本経済の構造が輸出依存型できたことのもろさも露呈しました。もちろん、技術力を高め国際競争力を強めることに異を唱えるものではありません。しかしGDPの6割を支えるのが個人消費。1億2000万人の暮らしの持続的安定をはかる内需重視型経済への切り替えが重要です

▼地方経済、地域経済を軽視し、一極集中を進める危険性も明らかになりました。地域内経済循環を積極推進し、その土地を離れず暮らしが構築できる施策が強く求められています

▼私たちが提唱する中小企業憲章、中小企業振興基本条例制定運動への理解も広がりつつあります。強い体質の企業づくりへの自助努力を怠らず、中小企業と国民生活の発展に全力を尽くす年としましょう。

「中小企業家しんぶん」 1月 5日号より


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