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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 6月 15日号

▼ アメリカ発の金融危機は、とうとうGMの倒産に至った。100年続いたアメリカの大型自動車を中心とする生活スタイルが変更を迫られ、石油を大量に消費する大量生産・大量消費・大量廃棄の経済システムは完全に行き詰まり、転換を余儀なくされる時代となった

▼GMの破綻は環境と安全を軽視した結果の必然と言わざるを得ない。いよいよ自動車が石油から電気で走る時代に入った感がする。環境を配慮した車でなければ販売もままならない、市場からの厳しい要求がメーカーに突きつけられている。このことが一層の研究開発を促し、新しい製品を生み出す起爆剤となることであろう

▼中同協の総会議案書が本紙6月5日号で発表された。今年は紙面が減って読みやすくなった。特に第2章の中小企業をめぐる情勢は必読ものである。まず世界同時不況がわが国経済を直撃している情勢を熟読し、自社の経営指針の見直しをしなければならない。これができることが優れた経営者の条件である

▼活動方針では、CO2削減活動を全国展開することが提案されている。環境問題を意識しない経営は認められない。6月は環境月間である。改めて自社の取り組みを問うてみることも必要である。

「中小企業家しんぶん」 6月 15日号より


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