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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 9月 5日号

▼中同協設立40周年を迎え、今私たちが当然のように考え、活動している中身が先人たちの労苦の上に成り立っていることを考えさせられます。例えば社員教育活動の考え方を確立する基礎づくりです

▼1973年に制定された「同友会3つの目的」の要ともいえる2番目の「優れた経営者をめざす」ということ。その要諦は自らを高め、同時に社員を育てる教育力を養うことです

▼長年にわたる苦闘の末、到達した75年発表の「労使見解(中小企業における労使関係の見解)」。企業発展の原動力は労使の信頼関係にあり、それは経営者が経営責任を果たす姿勢と実績によって確立されます。人が育つ環境は、労使が人間として尊重しあう信頼関係のもとで築かれます

▼77年、経営指針成文化運動が提起されます。理念、方針、計画を社員と共に作成し実践する。このプロセスこそ最良の社員教育になります。全社一丸体制づくりはこのような方向が示されることで次第に明確になってきました

▼同友会では教育を「共に育つ=共育」と書いて社員とかかわり合う精神を表現しています。これは単なる言い換えではなく、同友会運動の歴史の中で培われた社員教育理念であるといえましょう。

「中小企業家しんぶん」 9月 5日号より


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