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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2010年 4月 15日号

▼桜の開花に合わせて新入社員が期待に胸を膨らませて入社してくる季節となった。いつもながら若者の初々しい姿は心を和ませてくれる。企業業績の落ち込みで今年は新卒採用が出来なかったという声も聞こえるが、ここは中小企業にとってチャンスと、果敢に新卒採用に踏み切った企業もある。世の中に付加価値をもたらす組織は企業である。その企業で生産性を挙げる要素は人か設備である。人育てには時間もお金も掛かるし効果がすぐに現れない。こんな理由で人材投資を後回しにしてしまう企業家がなんと多いことか

▲今年は大企業が採用を抑えたこともあり、大卒も高卒も約20%程が就職できないという。そんな中、来年度の新卒就職活動は既に火蓋が切られているが、大企業志向の学生はリクルートルックで会社訪問を繰り返している。何かが狂っていると感じながらも一向に変化の兆しはない

▲同友会は中小企業憲章の中で学校・社会・家庭の教育において中小企業の存在意義や企業家精神を学ぶ機会を増やし、創業への関心を呼び起こす運動を提唱している。多様な産業を基礎とする日本経済を再構築するには中小企業を産業の根幹にすえことが重要な政策課題である。

「中小企業家しんぶん」 4月 15日号より


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