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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2010年 8月 15日号

▼7月の梅雨明けから続く猛暑の毎日で体力の消耗も激しい。業況水準の足取りも重く、先行きは不透明である。生活に直結する食品業界や外食産業の安値競争は止まることがない。公共工事の削減が続く建設業界では安値受注が恒常化しつつある。原材料が値上がりしてきたが価格転嫁ができない製造業。経営者にとっては地獄の苦しみが続いている。日本経済にデフレ状況が依然として暗雲のごとく漂っている

▼マクロ経済から捉えれば暗い側面が見えるが、個々の企業では特徴のある経営感覚を発揮して業績を伸ばしているところもある。特に各同友会の中心役員である経営者には素晴らしい方が多い。「経営指針の成文化」、「新卒定期採用」、「社員共育の充実」の三位一体の活動を実践している企業は発展している。経営者の指導力と先見力に会社を構成する社員の総合力が一体となったとき強靭な企業体質が生まれる。全天候型の全社一丸経営の確立である

▼同友会にはよき手本となる会員経営者が全国に数多く存在する。経営者はこの実例をいち早く自社に導入することが仕事である。暑さに負けず会社の外に出ることだ。経営のヒントは外部の人から得られることが多い。

「中小企業家しんぶん」 8月 15日号より


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