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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2010年 9月 15日号

▼今年の夏の暑さと長さには辟易してきたが、日本国を覆うデフレ経済も出口が見えず、政策も小出しの感を免れない。加えて円高、株安のトリプルパンチをうけて景況感は先行き不安を増している。新首相の強力な経済政策が期待される

▼閣議決定された中小企業憲章が、いろいろな機関を通じて全国に配布されている。ただ3大全国紙を始めとしてマスコミの捉え方は、関心が無いのかと疑いたくなる。大企業偏重の報道姿勢は改まっていない。ならば同友会が全国に普及活動を積極的に進める先頭に立とうではないか。中小企業家による草の根運動が、地域経済の活性化を促すことを信じて行動に移す時である

▼一方、わが同友会には、自前で作った中小企業憲章草案がある。ここには経営指針作成や見直しの際に指針となる10の項目がある。この項目を自社の経営の中でどれだけ実践しているかをよく読み解くことだ。「中小企業は多様な産業を基礎とする日本経済を築く重要な役割を担っている」という誇りを持って経営に取り組みたいものだ。起業、雇用、教育、技術革新は、中小企業の特徴的な役割であることを自覚し、各地の同友会員が着実に実践することを期待したい。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


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