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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 3月 15日号

▼中小企業問題全国研究集会が岡山同友会のお世話で無事終了した。いつもながら設営担当同友会の皆様の献身的なご努力に感謝申し上げたい。同友会は役を受けることによって育てられると言われる。貧乏くじを引いたと考えず、チャンスを頂いたと前向きに考えることが肝心である

▼政治は依然として混迷を深めている。政権担当能力の未熟さが露呈されて久しいが、局面打開の見通しも立たない。国民のイライラも極致に達してきた。混迷した政局を早く打破して欲しいものだ

▼政府は昨年の6月18日に中小企業憲章と同時に新成長戦略を閣議決定した。今回の全研第十分科会では、大槻眞一先生よりこの政策を作る過程と意味について学ぶ機会を得た。ここで先生は、この新成長戦略では日本経済の長期低迷からの出口を「国際競争力の強化」に求めているが、中小企業政策を充実し、内需を盛り上げる視点が希薄であると言われた。インフラ輸出を中心に据えた大企業優先の考えが依然として中心になっている

▼この壁を打破するには、われわれ中小企業家が憲章や振興条例をもとに地域経済再生の先頭に立つ覚悟を持たなければならない。いよいよ中小企業の時代が到来した。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


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