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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 8月 15日号

▼この夏の快挙は女子サッカーワールドカップでの「なでしこジャパン」優勝である。体力的に劣勢な日本チームが耐えに耐えて、最後は勝利を勝ち取る姿は震災で落ち込んだ国民に大きな勇気を与えてくれた

▼それに引き替え政界のだらしなさは呆れるばかりだ。松下幸之助が当時の政治家を憂いて真剣に国家の事を考える政治家を育てるために松下政経塾を開いた。その卒業生が多数政治家として輩出されたが、どうも国家の将来より今の自分の地位や職権に固執しているだけの小粒な政治家ばかりに見える。まことに理念と現実のギャップは大きいと言わざるを得ない。政治の世界だけは自分さえよければ良いという自己中心主義を排除しなければならない。駆け引きばかりが続く今の政治情勢からの早い脱却を望むものである

▼同友会の学びの場は支部や地区の例会から始まり、各種委員会、県単位の研究集会、中同協の全国行事と数多くある。それらがテーマ別に連携してしかも何年も続く継続性を持っている。ここで経営者自身が自主的に謙虚に学び、己の至らなさに気づくことで成長する訳である。目先に囚われず大きな器の経営者が同友会の学びから育つことを期待したい。

「中小企業家しんぶん」 8月 15日号より


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