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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 8月 25日号

▼「自主・民主・連帯の理念は、人間が人間らしく生きられる社会、すなわち、誰もが持っている人間の素晴らしさを発揮できる社会を実現していく力となるものです」。これは、昨年改訂された『同友会運動の発展のために』における、自主・民主・連帯の精神についての説明最終部分。この「素晴らしさを発揮」という切り口で、社会や自社・同友会を観察しますと、いろいろなことが見えてきます

▼「手足は動かせなくても、口で操作できるマウスでパソコン入力をする女性」。障がいを持つ方々への就労支援が彼女に生き甲斐をもたらしました。「自己卑下の固まりだった社員」の素晴らしさを発見して「会社にとってなくてはならない存在」にしていくのは、私たちの日々の課題。どこかの国での「政治主導で官僚の力が活用されていない」という事例は、明らかな反面教師ですかね

▼考えてみたら同友会は4万名以上の「影響力の大きい経営者」の集まり。私たちが仲間の経営者や事務局、自社の社員や取引先、そして行政に対しても「自主・民主・連帯の精神」に基づいて「素晴らしさの最大限発揮」を働きかけていったとしたら、確実に「より良き社会」を築く力になるでしょうね。

「中小企業家しんぶん」 8月 25日号より


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