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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 9月 15日号

▼民主党政権の3人目の総理大臣に、「どじょう宰相」を自称する野田新首相が誕生した。この行き詰まる政治課題を早く前進させることを願うばかりだ。震災復興、原発事故の処理、デフレ経済からの脱却と円高対策は与野党を問わず喫緊の重要課題。速やかな国会審議の再開と第3次補正予算の早期成立を期待する

▼中小企業憲章の閣議決定から1年余を経過したが、政治家の発言に出てくることは極めて少ない。中小企業政策の基本理念に位置づけされているのかと疑いたくなる。震災の復興にしても、原発事故からの脱却にしても最前線で働く人たちはほとんどが中小企業の社員。地域再生の原動力は地域に根付いた中小企業がどれだけ頑張るかである。現在は中小企業家の発言と行動が極めて重要視される局面にある

▼国論を二分する政治テーマがたくさんある。原子力発電、TPPへの参加、消費税増税と、挙げただけでも3つある。企業経営は環境適応業とも言われる。会員諸兄は政策の大転換が目前に迫っているという感覚で日々過ごされているか。日常業務に追われて自社の経営戦略の練り直しを忘れていないだろうか? そこで秋の経営研究集会での活発な論議が待ち遠しい。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


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