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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 11月 5日号

▼秋の経営研究集会が全国各地で開かれ、今年は被災地からの報告が相次いでいます。10月22日に開かれた東京同友会第19回経営研究集会特別分科会では岩手同友会代表理事村井良隆氏((株)あさ開社長)が報告。テーマは「岩手の企業を1社もつぶさない、つぶさせない!」

▼村井氏は「今、後悔していることがあります」と切り出しました。それは、なぜもっと会員を増やしてこなかったかということ。被災後すぐに事業再開に踏み切ったのは同友会会員でした。「やめようか」と迷う経営者を引き留める努力をしたのも会員でした。地域の再生は1社ではできない。隣の会社が残ってこそ自社も残れるとの強い思いが会員を奮起させました。県内を見ても同友会の組織のある地域は動きが早い

▼村井氏は以前は会員増強には消極的。「同友会は学びたいと思う人だけ入ればよい。無理に誘う必要はない」の考えでした。しかし、同友会で経営指針づくりに参加し「労使見解」を学ぶと経営者の役割が明確になります。雇用を守ることこそ最優先の経営課題なのです

▼危機の時に実証される同友会の価値。「会員増強こそ最大の社会貢献」を掲げ岩手同友会は11月11日創立20周年を迎えます。

「中小企業家しんぶん」 11月 5日号より


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