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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 1月 15日号

▼東日本大震災を始めとする自然災害の猛威にさらされた日本列島には大きな爪痕と数々の教訓が残された。人災とも思える福島原発事故による放射能汚染は未だ解決の糸口すら明確になっていない

▼さて今年はどんな年になるか。悲観的な経済情勢の情報が巷(ちまた)に溢れている中で、考えれば考えるほど停滞感が頭を持ち上げてくる。民主党政権に期待はしたものの幼稚な政権運営が続き、挙句の果ては消費税の増税が最優先課題となってきては行財政改革が先ではないのかと言いたくなる

▼暗い話題が多い中、元日のNHKスペシャル「目指せ! ニッポン復活 閉塞感打破の処方せん」は企業家にとって迷路からの脱出を暗示してくれる内容であった。同友会でお馴染みの山口立教大学教授も出演し、中小企業が生き残るヒントが大いに語られた。中小企業のもつ職人魂を生かした世界に通用する商品開発や、地方こそが宝の山ととらえ木材を使った発電や暖房器具開発の事例が日本経済の再生に役立つとして提言されている

▼中小企業が社会の主役と謳(うた)われる憲章ができて1年半を経過した。私たち会員も主役にふさわしい見識と企画力を地域経済再生に向けて実践する年にしたいものだ。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より


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