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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 5月 25日号

▼「同友会って、ホントに大きなお節介運動だよね」という声をよく聞きます。典型的なのが経営指針づくりの運動。全くの無償なのに運営委員として積極的に関わっている。それだけでも驚きなのに、受講者に対して「そこまで言うか」という厳しい突っ込みをし、さらに受講者の会社に訪問までして関わっていく。そんなケースがいくらでもあります

▼「何を好きこのんで…」という見方もあるかもしれませんが、一方で「それを見ていて自分の価値観が180度変わった」という人もいます。曰く、以前は「人は人、自分は自分」「余計なことには関わらない」「自分だけ良くなれば幸せ」と考えていたけど、この大きなお節介を肌で感じ、自分でも関わってきたことで、今は「周りに対して良い影響を与えることができたら、それが一番うれしい」と思うようになったとのことです

▼とかく人は自分のためだけの幸せを追い求めがち。お金や周りからの評価や愛情など、実際欲しいものは沢山あるけど、それが手に入っても喜びとしては限定的なもの。今は、自分の言動の結果「人が喜んでくれた」ことの方がはるかにうれしい、とのこと。何か私たちの生き方を問われている、そんな気がします。

「中小企業家しんぶん」 5月 25日号より


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