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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 9月 5日号

▼金融庁が独自の基準に基づいた画一的な銀行検査を転換する方針とのこと(8月17日付日本経済新聞)。金融庁はバブル崩壊による金融危機以降は、銀行の貸出債権の不良化チェックに力点をおいてきました。こうした融資先の査定は銀行に任せ、融資拡大につなげるのがねらい。まずメガバンクから始め、地方銀行、第2地方銀行にもひろげていく方針とのこと

▼現在進行中の日銀の金融緩和策は銀行の融資拡大に及んでいません。国内銀行の預金に対する貸出金の比率(預貸率)は、全国銀行協会によると6月は大手行が64%、地方銀行73%、信金は49・6%と初の50%割れ、信組も51%と低迷しています

▼中小企業融資に関係の深い地銀、信金、信組が融資しやすい環境づくりが急がれます。金融円滑化法が終了して5カ月、金融庁は9月から全国47都道府県で「金融庁の業務説明会」を一斉に開催の予定。各地財務局を通じて同友会の参加要請が相次いでいます

▼金融機関と企業との共存・共栄関係づくりは金融アセス運動以来提起してきたこと。会員企業や地域の実状を積極的に伝え、円滑な資金供給が進むよう発言していきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 9月 5日号より


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