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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 2月 5日号

▼阪神淡路大震災から20年。多くの犠牲者の慰霊と共に大震災の教訓が正しく生かされているかを問う貴重な節目の年となりました

▼当時の本紙を開いてみると震災直後の現地の悲惨な状況を写す報道写真や全国の支援が伝えられています。神戸市内の会員、約600名が全員被災し、義援金と救援物資が次々と兵庫同友会事務所に届けられています。交通が途絶された中での足となる自転車、バイクが特に重宝がられました

▼事業再開のカギは経営者のすばやい決断と行動。社員に安心感を与え、お客と取引先へ状況を正確に伝える。緊急融資を受ける上でも、経営指針書は直ちに復興計画書として効力を発揮しました

▼ひるがえって今年は東日本大震災から4年目を迎えます。過去の教訓が生かされたのか。少なくとも同友会の支援体制は、IT環境の整備もあって情報収集がすばやく行われ、物資搬送なども工夫がこらされました。事業再建に当たっても社員と共に地域の再建をめざしての懸命の努力が今も続いています。しかし、原発事故という未曾有の事態が発生。「復興格差」という問題も抱えています。震災を風化させることなく被災地と共に歩む姿勢が強く求められています。

「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より


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