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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 2月 15日号

▼アベノミクス効果が問われて久しいが中小企業にはその恩恵がどれだけあるか疑わしい。円安の効果は一部の大企業にプラスに働いていることは確かである。外国人観光客が大幅に増えてこれも一部の小売業や旅館業にはプラス効果だ。政府は徐々に景気回復していると言うが中小・小規模事業者の実体は厳しい状況下で悪戦苦闘している

▼21世紀に入って15年。高度成長やバブル経済が終焉した後に誕生した若者が経済行動の主役になりつつある。バブル期の象徴的な事例として土地や株の高騰に次いでゴルフ会員権の高騰があった。数千万円の値が着いた会員権も、今は何十分の一か紙切れになってしまった。今やゴルフをやりたい時はネットで申し込めば早く安くできる

▼日経新聞のアジア10カ国の若者が買いたいもの、利用したいサービスの調査によれば、海外旅行が7カ国で首位となっている。日本の1位はスマートフォン、2位は国内旅行、3位は海外旅行と続く。なんと車は5位以内にも入っていない。デフレ経済に生まれ、育った若者の消費行動を知らずして経営はできない。少子高齢化が加速する日本社会で消費行動が大きく変動していることを知らねばならない。

「中小企業家しんぶん」 2月 15日号より


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