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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 5月 25日号

▼「企業利益20兆円に」「東証一部最高益を更新」。読売新聞5月某日1面のトップ見出しです。こうしたニュースをどのように受け止めるか、人によってさまざまですが、私自身としては素直に喜び、敬意を払い祝福したいと思います

▼私たち同友会は、単に中小企業だけの利益を追求しているわけではありません。「良い会社・経営者・経営環境」をつくり、地域や日本全体が良くなることをめざしています。大企業の繁栄はトリクルダウンの有無にかかわらず日本全体としては喜ばしいこと

▼また東証一部の企業も、それぞれに懸命な経営努力を重ねているはず。そこで働いている皆さんの真摯な取り組みも含めて心から敬意を払いたい

▼その一方「儲けすぎでしょ」「中小企業は環境が違うし」という思いも湧いてきます。しかし、こうした思いの中に「嫉妬の論理」が潜んでいるとしたら厳に排除する必要があります。利益は最終目的ではないにしても絶対に必要なもの。これを否定するのは自分にとってマイナスです。公正な取引環境などの課題もありますが、成功した会社や人を妬み否定するのではなく「自分も頑張ろう」という自助努力の方向へと昇華していきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 5月 25日号より


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