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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 7月 15日号

▼今年の中同協総会は7月9日〜10日に岩手同友会の設営で行われた。「エネルギーシフトで自主的・平和的な日本の未来を」のスローガンにあるように岩手同友会はエネルギーシフトにいち早く取り組んで実践が始まっている。今年は各同友会も年度方針にエネルギーシフトを取り上げている。同友会らしくまず経営者が学習から入ることが肝心である

▼今後は中小企業経営者も自社のエネルギー問題を経営指針書に書き加えなければならない時代となった。自社のエネルギー対策を考えるには今回発刊されたエネルギーシフトハンドブックを使っての学習が必要となる。中小企業が経済の主役にふさわしい行動を示してもらいたいものだ

▼日本経済の実情は二極化が鮮明になってきた。円安効果が顕著な大企業と円安による原材料高に見舞われている中小企業では格差がますます広がっている。消費税転嫁や価格値上げを実現できた企業がある一方、転嫁や値上げができず採算が合わない受注を強いられている企業もある。今こそ経営者は「いかに環境が厳しくとも時代の変化に対応して経営を維持し発展させる責任がある」という労使見解の精神を熟考して経営に取り組む時ではないか。

「中小企業家しんぶん」 7月 15日号より


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