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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 8月 25日号

▼社員に仕事の様子を聞くと、返事は「あんまり良くないですね」。「まあ、頑張ってね」で話は終わります。後には何も残りません。以前の自社では大体こんな感じでした。同じ訊くのでも「どの個所で何回ぐらいトラブルがあった?」と訊けば、また違った展開になったでしょうに

▼このように抽象的な話で終始してしまうことってよくあります。その原因の1つは「数字でモノを言っていない」こと。具体性が無く精神論にも陥りがちになります。これはもう、ほとんど習慣化されていますから、よっぽど意識して「数字でモノを言うクセ」を付けていく必要があります

▼また、私たちは経営者ですから、社員一人ひとりの行動が、どんな形で数字に影響を与えるのか、完全に分かっていなければなりません。社員の皆さんが取り組むさまざまな課題が、経営指標のどの数字を改善することにつながるのか、一人ひとりに理解されていれば、やはり「やりがい」も大きくなるはず。損益計算書はもちろんのこと、貸借対照表・キャッシュフロー計算書の数字1つ1つを改善していく。その主体者は社員全員であるべきです。そうであってこそ、全社一丸経営と言えるのではないでしょうか。

「中小企業家しんぶん」 8月 25日号より


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