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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 12月 15日号

▼今年も残りわずか。景気は今一つ盛り上がりに欠けて明・暗まだら模様で先行きは楽観を許さない。その中では北陸新幹線の開通で金沢・富山方面の地域や、インバウンドで観光客が増加した地域が活況を呈している

▼中国人による爆買いもすさまじいものがみられたし、宿泊先の確保が困難なケースもあったようだ。一時のブームで終わらないことを願いたい。観光客の来日が2000万人を超えるのも目前。観光産業の一部は中小企業の活躍する場面が大いにあるのではないか

▼従業員不足が続いている。リーマンショック後の就職氷河期といわれた時代は数年前。経済環境の変化は激しいものがある。あの時採用しておけば良かったと嘆いても後の祭り。人口減少に比例して若年労働者も減少することは明らかで、数年先を読み定期採用できる経営をしていきたいものだ

▼産業構造が3次産業にシフトしていく過程でおきる人材の過不足は必然と考え、自社の経営戦略を練り直す時期である。5年先から10年先を読んで人事戦略をたてる経営者でなければ強靭な経営体質の企業はつくれない。同友会の共同求人を通じて経営者が長期の人事計画が描けるようになることを期待したい。

「中小企業家しんぶん」 12月 15日号より


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