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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 3月 25日号

▼3月10日、第4回東日本復興シンポジウムの初日、福島第一原発近くの帰還困難区域を視察している時に、赤石義博顧問(前中同協会長)の訃報を聞きました。目の前に広がっているのは5年前から時間の止まった街。この訃報は、赤石顧問からの最期のメッセージに違いないと思いました

▼そのメッセージとは「生きる・くらしを守る・人間らしく生きる」という人類始まって以来の根源的な願いに、同友会こそが先頭に立って応えていってほしいということです。自主・民主・連帯の深いところでの意味として赤石顧問が示していただいていたこのキーワードは、時として著しく損なわれてきました。かつては戦争によって、そして近年に至るまで数多くの天災・人災によって

▼東日本大震災の厳しい状況下でも、同友会の皆さんは使命感を持って地域の復興に主体的に貢献してきました(詳しくは、『記録集 東日本大震災から5年 中小企業家の絆』をご覧下さい)。「生きる・くらしを守る・人間らしく生きる」の先頭に立っていたのです

▼これからもいろいろなことが起きてくるでしょう。でもどんな時でも赤石顧問の負託に応えきる私たちでありたい。そう強く心に誓いました。合掌。

「中小企業家しんぶん」 3月 25日号より


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