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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 4月 5日号

▼桜並木にビジネススーツ姿の若者が見られる季節。今年の新入社員は就職活動のスケジュールが変更になるなど強風の吹く中でも体勢を立て直し、大学卒業予定者の就職内定率は上がり、目標地点に着地した「ドローン型」と言われています

▼3月1日から「青少年の雇用の促進等に関する法律」(若者雇用促進法)によって、新卒募集を行う企業の幅広い情報提供が努力義務となりました。一方で、「労働関係法令違反の事業主」はハローワークの新卒向け求人が受理されなくなり、体制の不十分な中小企業には厳しい求人環境となります

▼中同協「就業規則ガイドライン」プロジェクトでは、「よい会社」になるために、まずは「きちんとした会社」にしようと、労働環境改善と就業規則整備のための取り組みを検討しています。就業規則や賃金規定がない会社で働く社員は、「一生懸命働いても儲けは社長のポケットに入ってしまうのでは」と、会社や経営者を信頼することができません

▼今年の「中小企業白書」がまとめる「稼ぐ力」では、現場の社員の声をいかに経営に反映するかが課題になっているとか。労働環境を整備し、社員の自発性が発揮される状態をつくっていきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 4月 5日号より


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