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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 4月 15日号

▼世界の政治、経済、社会が不安定化している。アメリカ大統領予備選の行方は? 頻発するテロ事件の対策は? ヨーロッパに押し寄せる難民問題は? さらには北朝鮮の核実験と連続するミサイルの発射、シリアの内紛とIS問題など、問題解決の糸口が見えない状況が続いている

▼日本国内の景況も不安要素が顕在化して政府や日銀の「景気は回復基調にある」との発言が的外れであることが分かってきた。円高や中国景気の大減速もあり経済の潮目は明らかに変わってきた。経営の舵取りが難しい局面だと覚悟して取り組まなくてはならない

▼フレッシュな新入社員を迎える時期。人手不足が言われる中で予定人員を採用することが困難な時代に突入したと考えざるを得ない。この状況は景気の良し悪しで見るべきではなく労働人口の絶対数が減少し続けるとの時代認識を持たなければいけない。日本の18歳人口は1991年の205万人から現在は120万人に減少。人手不足は社会構造的な問題である。これを乗り越えるイノベーションを起こさなくては生き残れないと覚悟して経営革新に取り組みたいものだ。若者が選んで入社してくれる会社づくりが喫緊の課題である。

「中小企業家しんぶん」 4月 15日号より


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