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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 10月 15日号

▼10月に入っても真夏日が観測されるという異常気象が起きている。地球の温暖化はじわじわと自然現象の変化として目の前に現れてきた。東北や北海道にも次々に台風が上陸して大きな被害がでた。日本は自然災害との戦いの中で生きてきた歴史がある。災害は忘れた頃にやってくると言われるが油断大敵。災害対策には官民一体となって取り組む必要がある。国土強靭化対策の推進に期待したい

▼景気は停滞して中小企業は厳しい状況にある。一方で人材不足は慢性化し、なかなか人が採用できない。仕事量は減っているのに人材不足が起きるという総労働力不足が現実のものとなってきた。2017年には団塊の世代が70歳前後になり労働市場から大量な離職者が生まれると言われたが既にその兆候が表れてきた。若年労働力も年々減少が続いていく

▼今こそ同友会で言い続けている「人を生かす経営」が重要になってくる。経営指針を作り、共同求人で人の採用を行い、「共育」で人育てをするという三位一体の活動を継続して行っている企業が生き残ることになる。11月の人を生かす経営全国交流会や各地で開かれる秋の経営研究集会が自社の発展の糸口になることを願っている。

「中小企業家しんぶん」 10月 15日号より


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