<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 11月 15日号

▼異常気象が毎年起きている。地球温暖化による異変が徐々に進行しているようだ。COP21のパリ協定が発効し、低炭素社会から脱炭素社会への転換が世界の大きな潮流となっていくだろう

▼同友会が取り組むエネルギーシフトの学習と実践は時代を先取りするもの。企業数で圧倒的な数を占める中小企業が自社で何ができるかを考えることだ。自社のエネルギー使用量と削減量を記録する同友エコへの登録が実践の第一歩である

▼将来の年金、社会保障への不安から防衛意識が働き消費が控えられる。価格も安いものが求められることから景気は不安定な状況が続いている。デフレ現象からまだ脱却したとは言えず日銀のインフレターゲット2%は先送りとなった

▼同友会景況調査では経営上の問題点の上位に「従業員の不足」「熟練技術者の確保難」が毎回見られる様になってきた。少子高齢化が叫ばれて久しいがそれに対応した経営戦略を考えているかである。金融庁も銀行の融資のあり方を担保や保証に依らず経営者の真の経営能力や将来ビジョンを問う方向に転換した。そこで同友会で鍛えられた経営者の出番がやってくる。各同友会の秋の経営研究集会が実りあることを期待する。

「中小企業家しんぶん」 11月 15日号より


このページのトップへ