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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 1月 15日号

▼昨年の日本経済は、年間を通して景気回復基調が続きました。この景気回復は「いざなぎ景気」を超え60カ月に達し、戦後2番目の長さだそうです。また、大企業の収益は過去最高を更新しています。今年も景気の回復は続き、さらに拡大すると言われています。景気のいい話ばかりですが、実感が伴っていません。残念ですが、個人消費の伸びに勢いがないのです。景気好調という報道に、違和感と大きな不安を感じます

▼昨年10〜12月期のDORの「次期見通し」では、すべての業種で悪化する予測となりました。不透明感は増すばかりです。人材不足もさらに深刻化しています。AI(人口知能)やIoT(モノのインターネット)など技術革新も急速に進み、産業構造や生活様式など今までの概念が一気に崩れていきます

▼先が見えない激変する時代にあってもぶれてはいけない経営の軸が重要です。経営の価値判断の基準となる根本的な考え方、それが経営理念です。わが社の目的は何か、何のために経営を行うのか、どのような会社をめざすのか…年に1度ぐらいは改めて問いなおすことも必要です。そして、それに対し自分自身どれくらい本気で生きているかどうか…。

「中小企業家しんぶん」 1月 5日号より


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