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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 4月 25日号

▼障害を持ったわが子を20数年にわたって檻の中に閉じ込めていた、という監禁事件が明らかになりました。親子双方にとって、どれほどの苦しみだったろうと、心の痛みを禁じ得ません。亡き赤石元中同協会長が示した人間としての基本的な願いの1つ「人間らしく生きる」の対極にある状況です。自由という基本的人権さえ奪われたこと、奪わざるを得なかったこと。本当に痛ましいことです

▼この「人間らしく生きる」ですが、こうした基本的人権を保証することを含めて、私たちはもっといろいろな課題を明らかにしていく必要があるのではないか。最近そう思うようになりました。「人間らしく生きる」って何となく分かったような気になりますが、「具体的にはどういうこと?」という議論はほとんど聞いたことがありません

▼基本的人権ってどこまで保証されるものなの? そもそも「人間らしく」ってどういうこと? 獣でもないけど神様でもないわれわれがめざすものって何…。始めれば限りのない議論になる気がします。自分の中では、分かりやすく「人間としての素晴らしさを発揮できること」と考えているのですがいかがでしょうか? 論議の叩き台になれば幸いです。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より


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