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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 7月 25日号

▼「経営者は卑しき存在であってはならない」。6月の女全交における渋沢精神の学びからの気づきでした。士農工商の最下層という立ち位置。それに見合う卑屈さと商売のやり方が一般的だったところから、日本が近代資本主義へと脱皮する精神的礎となったのではないかと思います

▼時代は流れて、同友会理念の3つ目「国民や地域と共に歩む中小企業」。オイルショック時の「決して悪徳商人にはならない」という宣言からつながってきているものですが、渋沢翁の精神とも見事にリンクしています。7月の宮城総会で改めて気付かされました

▼元会長の赤石さんは「われわれの同友会運動は、自分たちの利益だけを求める、いわゆる『業者運動』ではないのか、と自問自答してきた」と伺ったことがあります。答えはもちろん「否」ですが、私自身も「国民や地域と共に歩む」についての確信が得られたことで、改めて同友会運動に心からの確信を持ちました

▼折しも西日本豪雨では広い範囲での甚大な被害が発生。復旧・復興には、被災地の皆さんのご尽力に加えて、全国的な支援もまた欠かせません。今こそ同友会の「国民や地域と共に歩む中小企業」の真骨頂を発揮しましょう。

「中小企業家しんぶん」 7月 25日号より


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