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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 11月 15日号

▼つい先日、岩手同友会の欧州視察のレポートを読みました。この5年間で欧州(ドイツ、スイス、オーストリア)の視察を5回も実施しています。視察で目にした鮮烈な映像と日本での現実とのギャップ。模索し挑戦しながら声を出し続けた5年間。厚い壁にぶつかりながらも、地域内での「エネルギーシフト」の具体的な取り組みや外部発信など、伝えることの難しさの中で、この5年間あきらめずに努力し挑戦し続けていることが感動的によく伝わりました

▼欧州は日本の20〜30年先を進んでいるようです。毎年何度も同じ場所を訪問し、同じものを繰り返し問い続けることで、本質は私たちが日常経営の根幹に置いている同友会の理念と全く同様である。何ら変わりない、人間として希求している本質的なことであることに気づかれたそうです

▼このレポートから、改めて同友会理念の普遍性や先進性、また人間尊重の意味の深さなどを欧州の具体的な事例の中で考えさせられました。個人の尊厳性や一人ひとりの多様性など、どんな人とでも差別なく共に豊かに生きることができる社会、まさに私たちがめざしている社会、すでに欧州の地域や中小企業にはそれがあるのです。

「中小企業家しんぶん」 11月 15日号より


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