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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 12月 25日号

▼2018年の世相を表す「今年の漢字」は「災」に決定しました。地震・豪雨・台風・猛暑などまさに自然災害の脅威を痛感した1年で、岡田知弘・京都大学教授が以前、「日本全国が『未被災地』」と喝破されたことが思い出されます。さまざまな切り口でのリスク管理が経営的にも急務となってきています

▼一方、山口県で2歳児を救出したスーパーボランティアの尾畠春夫さんなど、全国の被災地で災害復興を支えるボランティアに注目が集まりました。他方で人災とも捉えられる「スポーツ界でのパワハラ問題」「大学不正入試問題」も「災」を選んだ理由として挙がっていますので、いかなる環境においても「人として、どうあるべきなのか」を考えさせられる1年だったような気がします

▼同友会では「自主・民主・連帯の精神」を理念のひとつに掲げて運動を展開していますが、こうした「災害時における自助共助」や「あらゆる組織における運営のあり方」を考えるとき、この理念がいかに先進的・普遍的であるかをいつも感じます。これからも「災」はあり得ることですが、天災には十二分に備え、人災は自他共に起こさないことを心に誓って、新年を迎えましょう。

「中小企業家しんぶん」 12月 25日号より


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