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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2019年 11月 25日号

▼「同友会に卒業はない」と言われます。ところが「もう同友会で学ぶものはない」と離れていく会員の方もいますし、支部長や代表理事を務めた方でも、任期が過ぎた後はまったく顔を出さなくなるケースもあります。まったくもったいない話です

▼昔読んだ本に「55歳になったら『お返しの人生』を生きるべき」ということが書いてありました。「お返しの人生」には不幸になる道がない、つまり幸せになるしかないということです。ある程度人生経験を積んでいたので「そうだよな」と同感したと同時に思ったことがあります。それは「お返ししようと思っても、お返しするものがない」としたら、こんな寂しいことはないだろうということでした

▼その点、同友会で学び実践している私たちはなんと恵まれた環境にいることかと思います。同友会で学び実践して成果を出すことができる。それを同友会にフィードバックすることは、まさに「お返しの人生」の最たるものです。ただ、重職を担っていただいた方々でも、その任を降りたときは一歩引く形にはなるもの。そうした皆さんにはさまざまな形で豊富な経験を語っていただく機会を持たせていただきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 11月 25日号より


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