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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2020年 2月 5日号

▼また新しい言葉に出合いました。リジェネラディブ、「再生力のある」という意味だそうです。サステナブルは長く維持すること。レジリエンスはしなやかな強さ。さて、これらがどのように私たちの生活に定着するのでしょうか

▼新しいカタカナ言葉には常に賛否の声が上がります。しかし、新しい潮流や社会現象が起きる兆し、またはすでにそれが始まっていることも多く、様子を見なければなりません。これらは、相関関係を持ちながら、世の中をよくしていくのかもしれません

▼失った技術を復活させることの難しさはよく言われること。2013年には、出雲大社が60年に1度行う大遷宮と、伊勢神社が20年ごとに行う式年遷宮とが重なり話題となりました。この遷宮は、独特な建築技術を伝承していくための側面もあると言われています

▼折しも、本年度の「同友エコ大賞」は、2社の建築会社が受賞されたことが本紙前号で報道されました。空き家のリノベーションで地域の景観や環境にも配慮する事業展開と、かたや若い宮大工集団が文化的価値の高い社寺などの修理修復を手がける企業です。私たちは今、何を守り、何を再生しなければならないかを見極める時です。

「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より


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