コラム「円卓」のバックナンバー

▼「このコロナ危機への対応を、われわれの確かなレベルアップにつなげていこう」と、毎週のように朝礼で伝えているところです。売上の大幅減少も「想定」から「現実」となり、それに備えての「経営計画見直し」「稟議案件凍結」「残業原則ナシ」「一部休業の準備と開始」などの指示を出し、「少ない作業者での稼働」にも挑戦を促しています

▼この非常時には、いつもと違った対応が当然求められてきますし、より高いレベルに向かうための取り組みも求められてきます。社員の自主性の高まり、お客様が望んでいることへの真摯（しんし）な対応、金融機関とのよりきめ細かな関わりなど、自社と社員を守り、ポストコロナという未知の領域に入っていく現在ですので、同友会で言う「科学性・社会性・人間性」のすべてにわたって、一皮むけたレベルアップが求められていると思うのです

▼だからこそ、今は会社としての経営力向上と、社員の成長を促す「絶好の機会」でもあります。社長1人で思い悩んでいる暇はありません。「どんなことに・誰が・いつまでに取り組むのか」、社員全員の力を総結集して取り組む時です。「共に育つ」絶好機を逃さないようにしましょう。

「中小企業家しんぶん」 6月 25日号より