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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2020年 7月 15日号

▼新型コロナウイルスが騒がれだしたのは、昨年12月中旬です。中国で発覚し世界でも発症が確認され、日本では今年1月下旬に感染者が確認されました。その後も世界的に感染は拡大し、WHOは3月11日にパンデミックを宣言しました。この間わずか3カ月です。4月には日本でも緊急事態宣言が発出され外出自粛要請も強まり、人々の生活と経済に甚大な影響を及ぼしました。誰もがかつて経験したことのない非常事態です。5月には緊急事態宣言は解除され、6月には自粛要請も解除されました

▼この6カ月を振り返り、私たちは何を学び経営に生かしているのでしょうか。非常事態の中で、人の本性や企業の弱点が見えてきました。もともとあった潜在的な課題があぶり出されてきたのです。せっかく見えてきた課題です。そこから目を背けず、うまくいかないことをコロナのせいにせず、その課題と真摯(しんし)に向き合うことが大切です

▼ウイルス危機や気候危機が強まる中、大きな影響を受けたとしても、それを乗り越える力は、やはり人の力です。人と人との強い信頼関係が根底にあっての企業力です。今こそ、人を生かす経営を学び直し、全社的に実践しましょう。

「中小企業家しんぶん」 7月 15日号より


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