<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2021年 6月 5日号

▼2018年に発刊された『地元経済を創りなおす』(枝廣淳子著、岩波新書)は、地元経済の現状を「見える化」し、地域経済の「漏れ穴」をふさぐ取り組みを進めることで、地域経済を創りなおしていくことを説いた書。地域経済循環の大切さを示し、話題となりました

▼その続編とも言える枝廣氏の新著が4月に発刊されました。タイトルは『好循環のまちづくり!』(同新書)。まちのビジョンを作り、悪循環の構造を見える化し、その構造を変える方法をわかりやすく伝えています

▼まちづくりの3つのステップとしてホップ(未来の望ましいまちの姿を描く)、ステップ(つながりをたどって現状の構造を理解し、望ましい好循環を描く)、ジャンプ(悪循環を断ち、好循環を強めるプロジェクトを立案・実行する)を提示していて参考になります

▼中同協は「中小企業家の見地から展望する日本経済ビジョン」の中で、日本経済の7つの発展方向の1つとして「地域内循環を高め、地域資源を生かした地域経済の自立化をめざそう」を掲げています。新型コロナウイルスの影響で地域経済が疲弊している今、地域循環型経済づくりの実践を全国に広めていきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


このページのトップへ