コラム「円卓」のバックナンバー

▼世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」が話題になっています。政治・経済・教育・健康の4つの分野から総合的に男女不平等の度合いを指数化したもので、2020年度の日本は156カ国中120位でした。長年の慣習の結果であり何もしないで解消はされません。また、今回のコロナ禍では女性の方が男性より大きな経済的打撃を受けています

▼政治面においては、政治・政策決定への女性の参画拡大が期待されています。女性をはじめ幅広い人たちの政治参加が進むように、私たち一人ひとりが意識的な行動をとることです。経済分野においても、ジェンダーギャップが大きいのが現状です。役員や管理職などの意思決定の過程への女性登用が重要課題です

▼政治や経済におけるジェンダー平等を阻害する要因の一つに、育児や介護など、家庭における無報酬の仕事の負担があります。この負担を男女公平にしていくことなど、新たな制度や働き方の変革など課題は山積しています

▼女性が安心して管理職につける環境をどうつくるのか、中小企業もジェンダー視点で考えるときです。「労使見解」を実践し、誰もが生き生きと活躍できる環境づくりに挑戦しましょう。

「中小企業家しんぶん」 7月 15日号より