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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2021年 8月 5日号

▼多くの議論を巻き起こしながら東京オリンピックが開幕しました。新型コロナウイルス感染拡大の中、今回ほどその意義が問われたオリンピックはなかったのではないでしょうか

▼オリンピックの意義を確認するためにオリンピック憲章を読んでみました。そこにはオリンピズムの目的として「人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進をめざすために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」と謳(うた)われていました

▼オリンピックは「平和の祭典」とも言われます。過去には第1次世界大戦や第2次世界大戦でオリンピックが中止に追い込まれたり、また紛争によって多くの国が参加をボイコットしたこともありました。平和であってこそオリンピックは行うことができます

▼一方、世界各地ではいまだに武力紛争が続いています。国連総会はオリンピック開幕の7日前からパラリンピック閉幕の7日後まで、世界のあらゆる紛争の休戦を求める決議を採択しました。日本では広島・長崎への原爆投下や終戦など歴史に深く刻まれた日々とも時期が重なります。オリンピックの理念である「人間の尊厳」や「平和な社会」について改めて考える機会にしたいものです。

「中小企業家しんぶん」 8月 5日号より


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