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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2021年 12月 5日号

▼人工知能(AI)やIoTなどデジタル経済化が急速に進んでいます。日本でも経済産業省などが中心になってデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタルを利用した変革)を推進しています

▼そのような中、世界各国の政府や企業が力を入れ始めているのが「リスキリング」(学び直し)です。仕事の上で今後必要となるスキル・技術を再教育で身につけることがねらいです。デジタル化を進める上でも、やはり人の力が要になると言えるようです

▼同友会では以前から激動の時代を乗り越える鍵は「企業での人育て」にあり、「労使が共に育ち合える土壌づくり」が重要課題であると位置づけ、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の「学習権宣言」にも学び、人間が成長し、自らが歴史をつくる主体となっていくことを大事にしてきました

▼「リスキリング」も単に技術を学ぶだけではなく、学習権宣言の視点でそれぞれが歴史をつくる主体として学んでこそ本物の力になるのではないでしょうか。歴史の転換期を迎えている今、同友会が長年追求してきた「共に育つ」企業づくり、学習型企業づくりの原点を改めて「学び直し」をすることが重要になってきています。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より


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