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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2022年 2月 5日号

▼暦の上では立春を迎えました。春の始まりとされていますが、まだまだ寒さの厳しい日も少なくありません。一方、梅などの開花の便りも目にするようになりました。着実に春は近づいているようです

▼梅や桜などの春に咲く花は、前年の夏に花芽の元ができ、冬の寒さを経て開花するメカニズムになっているそうです。冬の厳しい寒さを経験してこそ、きれいな花を咲かせることができる。このような自然の仕組みは興味深いものがあります

▼新型コロナウイルスの感染症が世界を覆って2年が過ぎました。昨年後半には感染が減少した時期もありましたが、年明けにはオミクロン株が猛威をふるう状況になりました。「いったいいつまで続くのか」という気持ちにもなりますが、歴史を振り返れば人類は多くの感染症を乗り越えてきています。例えば中世ヨーロッパではペスト後にルネサンス(文芸復興)の運動が広がったように、新たな文化や社会を創りあげてきました

▼冬の厳しい寒さを乗り越えた植物が美しい花々を咲かせるように、私たち人間の社会や企業にとっても厳しい時期こそ開花に向けての準備のとき。次の時代を見据え、しっかりと備えていきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 2月 5日号より


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