<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2023年 4月 25日号

▼3月に長野で行われた全研で憲法学習の分科会が行われました。講師はひろしま市民法律事務所長の楾(はんどう)大樹弁護士。国家権力がライオン、それが暴れないようにしておく檻が憲法、という例えは、とにかく分かりやすい。憲法というと、すぐに第9条の是非を論点にして「右だ左だ」という話になりがちですが、今回学習してよく分かったのは、「憲法は基本的人権を保障するためにある」ということでした

▼各条項には、すべて国民は「個人として尊重され」「法の下に平等であって」「いかなる奴隷的拘束を受けない」とされ、思想および良心・信教・表現・職業選択・学問の自由が保障されています。当たり前のことに感じますよね。でも世界に目を向けてみれば、新彊ウィグル・ロヒンギャ難民・カースト制度といったキーワードでも分かるように、基本的人権が決して当たり前ではありません。一昔前の日本でもそうでした。確かに自分たちは憲法に守られてきたのです

▼私たちは自主・民主・連帯の精神にもとづく人間尊重を何よりも大切にしています。そのベースにあるのが基本的人権。それを保障している憲法との親和性を改めて感じました。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より


このページのトップへ