シリーズ開始にあたって

 1992年国民生活白書で*「少子化」という言葉が使われ始めて以来、関係省庁は少子化を食い止めるべく各種政策をうってきましたが、2005年の*合計特殊出生率は1・25にまで落ちており、現在も歯止めがかかっていません。少子化と*「2007年問題」で、2006年から新卒採用が厳しくなってきており、中小企業にも影響が出始めています。本紙では「生活者の視点で」少子化問題を考え、中小企業家としてできることを考えていこうと連載を開始します。

用語解説

●少子化
 出生率が低下し子どもの数が減少すること。
●合計特殊出生率
 15~45歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。
●2007年問題
 団塊の世代が一斉に退職することに伴い、発生が予測される労働力市場への影響などさまざまな問題。

「中小企業家しんぶん」 2007年 1月 15日号より