地域の発展に力を尽くす 宮古支部(沖縄)

宮古支部長  伊山 國昭氏((有)介護センター社長)

―地域の特徴は。

伊山 なんといっても海の美しいことですね。ハワイにも負けません。島そのものがさんご礁の上にできているので、山も川もないため、海は濁らないんです。川がないので地下水をせき止めたダムを地下に作り、農業用水などに使っています。地下ダムとしては世界一の規模です。

 産業は農業が中心で、さとうきび、葉タバコ、マンゴー、ゴーヤ、パパイヤなどを作っています。宮古市の人口は5万5000人ですが、東京直行便も飛んでいます。

 また、毎年4月に行われる全日本トライアスロン大会には、全世界から招待選手がやってきます。

―同友会で学ばれたことは。

伊山 同友会には、宮古支部設立の準備活動の中で、友人の勧めで入会しましたが、はじめのうちは例会にはあまり出ませんでした。経営指針作成塾に参加して自分なりにつくった経営指針も、机にしまったままでした。

 その後、住宅設備の仕事から介護関係の仕事を始め、社員が急激に増える中、社員教育の必要性を感じて、経営指針塾に繰り返し参加しました。当初は1人で指針を作っており、困難な思いをしましたが、今では社員と共に計画を作れるようになりました。

―支部活動についてお聞かせください。

伊山 私が支部長になってから、会員増強に力を入れてきました。会員を増やさないと例会は活性化しません。特に、女性会員は1人から9人に増えたので、これからが楽しみです。

 今年度から例会、経営、インターンシップ、政策、社員教育の各委員会活動を始めました。5講座からなる同友会大学も開講しました。

―支部長として抱負を。

伊山 役目柄、全国行事や県の行事に参加する機会が多く、とても勉強になっています。こういう機会をもっと多くの会員に味わっていただきたい。同友会のメンバーが経営者として奮闘している姿を地域に知らせ、学校や行政との連携を強めて、地域の発展に力を尽くしたいと思います。

 外から宮古へ来て事業を興す人はいますが、宮古の人間がもっと学んで何かを創(つく)り出せるようにならなければと考えています。

▼宮古支部の概要
設立 1993年2月
会員数 50名
役員数 13名
対象地域 宮古島市(人口5万5000人、企業数500社

「中小企業家しんぶん」 2007年 2月 15日号より