自ら実践、モデル企業になろう~山梨と長野が合同役員研修会

山梨長野役員研修会

 秋本番を迎えた10月19日、長野同友会と山梨同友会の合同役員研修会が長野県松本市で開催され、両県より役員と事務局51名が参加しました。

 山梨同友会は、昨年度から長野同友会の「経営指針をつくる会」に参加し、経営指針作成の支援を受けてきました。今回は「同友会役員としての役割を長野同友会から学びたい」と山梨の理事会で声があがり、初の合同役員研修会が実現したものです。

 まず、山梨同友会代表理事の中村猛志氏(ティーエーシー武田消毒(株)社長)と長野同友会代表理事の関野友憲氏((株)システムプラン社長)が、同友会で学んだことと経営実践を報告しました。

 中村氏は、ワンマン社長時代の失敗を振り返り、同友会に入会してからの経営姿勢の変化を紹介。「同友会役員の役割は、学んだことは自社で実践して成果を出すこと、会社を継続発展させることです」と強調しました。

 関野氏は、人間尊重の経営を実践する上で「経営姿勢の確立」「社員との信頼関係の構築」「社員が仕事を通じて自己実現できること」の3つが大切であると提起。同友会で学ぶには「素直さ」と「聞く力」が決定的に重要であるとまとめました。

 つづいて、長野・東信支部長の望月哲男氏((株)すまい一社長)が「学べる、増える支部づくり」をテーマに報告。「同友会活動の基本は支部例会であること、会員1社1社がどれだけ発展しているかが問われている」と支部長としての責任、決意を表明しました。

 グループ討論では、両県の支部活動の成果や課題を交流。役員はとにかく実践して企業を良くしていくこと、自社がモデル企業となり、地域の発展のために会員増強していくことなどを確認し、年度後半期の活動に決意を新たにしました。

「中小企業家しんぶん」 2010年 11月 15日号より