中小企業の地域での役割とは~岩手・田村氏招き特別例会【京都同友会西地域会】

 京都同友会・西地域会(5支部で構成)では6月23日、岩手同友会代表理事・田村滿氏((株)高田自動車学校・代表取締役)を招いて特別例会を開催、当日は約200名の会員・社員・ゲストが参加しました。

 「中小企業がなくなれば、地域の雇用、地域のくらしは守れない。待っていても何も変わらないなら、自分たちで再生するしかない」という、田村社長の大きな志と覚悟は参加者に深い感動を与えました。

 今回の例会は震災体験そのものを伝え聞くことではなく、一定期間を経過して改めて振り返り、その経験が経営者の責務と自覚をどう高めたのか、地域にとっての中小企業の存在価値をどう発揮したのかなど、同友会理念の深い意味を探り、学ぶことに主眼を置きました。「わが社は地域になくてはならない企業か」を報告の演題に、そしてグループ討論のテーマに設定し、中小企業は地域にとってどういう関係であれば良いのか、地域での社会的役割は何なのかを考える機会としました。

 「本来どの企業も地域になくてはならない存在であるべき。そのために私たちはよい経営者になり、よい会社をつくり、その企業活動を通じてよい地域の創造に貢献しなければならない。そんなことを改めて考えさせられた例会でした。一個人でもなく一企業でもなく、より広く地域や社会のためを見据えた視点や世界観が求められていますね」と、参加した会員から感想が寄せられました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 7月 25日号より