東近江メガソーラー発電所来春稼働

滋賀建機(株) 専務取締役 蔭山大輔氏

 滋賀同友会会員の滋賀建機(株)専務取締役で東近江支部長の蔭山大輔氏に2013年3月に設置予定の大規模太陽光発電所(以下メガソーラー)について話を聞きました。

 滋賀建機(株)は1971年に設立し、同社を中心とした6法人と15の事業からなる滋賀建機グループを展開しています。滋賀建機(株)では、本社近くの東近江市建部下野町でメガソーラーの設置を2012年11月に着工、2013年3月に完成予定で進めています。新設するメガソーラーは、滋賀県愛知川沿いにある同社が経営するゴルフ練習場に隣接する土地を滋賀同友会会員から借り受け、太陽光パネルを4200枚を並べる計画。出力は1008キロワットで、固定価格買取制度に基づき関西電力に全量売却し、売電収入は年間約4000万円、総事業費は3億3000万円を見込んでいます。

 同社では2003年から住宅用太陽光発電システムの事業を開始、普及に努めています。滋賀県内を中心に約650棟の住宅用太陽光発電システムの設置をしてきました。本年7月より再生可能エネルギー固定価格買取制度がはじまり、さまざまな方面からメガソーラーに対する問い合わせが同社に増えてくるようになり、実際どうなのかとお客様の疑問や要望にこたえるために同社が率先して取り組もうと決めました。

 「メガソーラーを施工管理、実際の発電量や売電収入などのデータを積極的に収集・公開し、メガソーラーに関する施工上や管理上の課題などを検証し、滋賀県内の中小企業のメガソーラー関連事業の参入の支援につなげたい」と蔭山専務は言います。東近江市の西澤久夫市長にも報告し、「子どもたちに自然エネルギーや太陽光発電を知ってもらう教育の場とするなど市との連携も考えたい」と今後のメガソーラー事業についての展望を語りました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 12月 5日号より