現地で見聞きしたことを自らの言葉で広げよう【京都】

第1回東日本大震災復興シンポジウム参加者が支部例会で報告

 京都同友会では会員・事務局の5名が第1回東日本大震災復興シンポジウム(3月6日福島県福島市開催)に参加しました。

 参加者それぞれが3つの開催意義と今回の貴重な体験を踏まえて、震災・原発事故の教訓を風化させずに持続可能な社会を目指して復興をすすめていこうと参加者レポートの作成、機関誌『同友京都』への寄稿、所属支部におけるシンポジウム参加報告会の開催などに取り組んでいます。(=写真)

 とりわけ、震災発生から2年が経過するにも関わらず、被害の甚大さや原発の影響で復興がなかなか進まない状況など山積する課題と、そんな中でも意気揚々と従業員や地域のために頑張っている同友会の仲間の姿を、現地で見聞きした自らの言葉として語り広げていることが特徴的です。

 参加者からの報告を聞いた会員は、被災地で企業再生に奮闘する会員経営者の熱い心意気に感動し、被災地の皆さんが経営者としての(1)使命感、(2)決断力、(3)先見性を発揮し、地域の復興に向けて力強く頑張っていることに自分の無力さを知り、逆に励まされたり、勇気づけられたりと様々でした。しかし、このことを同友会として風化させず、いま自分たちに何が出来るのか、自社がなすべきことは何かをあらためて問いあうことが出来る良い機会となり、復興に向けての決意を新たにしています。

 近々開催される理事会でも参加体験報告がなされ、京都同友会として毎年同シンポジウムに参加者を送り出し、復興を支援していく取り組みを強めていく予定です。

「中小企業家しんぶん」 2013年 5月 5日号より