同友会運動の先導役として 2016全国事務局員研修会に29名が参加【中同協】

 7月20~22日、愛知で2016全国事務局員研修会が開催され16同友会29名が参加しました。

 1日目はまず、鋤柄修・中同協会長より「運動の成果は情報として事務局に残る。現在の動きを分析し、時代の変化に合わせた運動の展開を期待します」と激励のメッセージが贈られました。

 次に、第1講として「同友会運動の歴史と理念」をテーマに平田美穂・中同協事務局長が報告。「歴史を創造する主体者」としての事務局員の確信を持ってほしいと提起しました。第2講は山崎直子・北海道同友会事務局員が報告。より身近な先輩から「事務局員は誰のために仕事をするのか?」という問いに参加者は仕事の仕方や同友会とのかかわり方を考えました。

 第3講では愛知の地元紙「中部経済新聞」を参加者に配布し、柴田芳尚・中部経済新聞社尾張支社委員兼尾張支局長を招き新聞の読み方、与えられた情報に対し自分の頭で考えることの大切さについて学びました。

 2日目の午前中は、愛知同友会事務局員の引率のもと、会員企業6社((株)加藤設計、(株)オムニツダ、(株)ハグリネット、アルファードスタッフ(株)、重機商工(株)、(有)進工舎)へ訪問を行いました。

 企業訪問終了後は(株)エイベックスに向かい、会社説明を受けたあと企業内を見学。第4講は「企業と同友会は不離一体~事務局の皆さんへの期待~」と題して入社6年目の石川遥氏と加藤明彦・(株)エイベックス代表取締役(愛知同友会会長)が報告を行いました。石川氏の報告では経営者との距離の近さが感じられ、加藤氏からは「儲けを重視した経営の中に、人間的な成長が果たしてあるのかどうか?」の言葉から始まり、「人」こそが最高の資源と話し、「事務局は同友会運動の先導役。会員の先を走る事務局員であってほしい」と期待が投げかけられました。

 最終日となる3日目には松井清充・中同協専務幹事が報告。事務局人生を振り返り、「(1)同友会は失敗をしてよい会。(2)同友会はみんな違ってよい会。(3)事務局は企業を知ることで展望が拓ける」と参加者へ提起しました。

 参加者は3日間の学びから今後の抱負を発表、最後に平田美穂・中同協事務局長が3日間のまとめを行い閉会しました。7名のアドバイザー(事務局長など)が参加し、事務局員と「共に育つ」研修会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 8月 15日号より