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地域に若者を残し、地域で若者を育てる【宮城】

宮城同友会

 「就職ガイダンス」は、宮城同友会共同求人委員会が「地域に若者を残し、地域で若者を育てる」という理念(目的)に沿って2009年から毎年5月に開催しているイベントです(2014年からは県北地域でも開催)。

 高校生の採用は7月1日の採用情報公開(高校での求人票受理)からスタートしますが、採用を目的とする「合同企業説明会」とは違い、来場学生・生徒に、「業種・業界」の切り口から、「職業観」や「勤労観」を伝える場です。また、解禁前の5~6月に開催されていることに大きな特徴があります。

 「就職ガイダンス」開催の背景には、「経営者と高校の先生方との“共育”懇談会(以下=懇談会)」の積み重ねがあります。「懇談会」の開催は今年で26年となりましたが、毎年継続してきたのが、会員企業で働く高卒3~5年目の若手社員の実践報告とその後のグループ討論です。そこで多くの高校教諭から語られてきた「就職活動が本格化する前に、生徒に直接さまざまな仕事があることや企業と地域などについて伝えられる場がほしい」という声が、この「就職ガイダンス」開催のきっかけとなりました。

 「懇談会」には、学校の教諭に加え、行政職員(県や市、教育委員会、労働局やハローワークなど)の参加も増えています。こうした参加者からも「東日本大震災発生年も開催を中断することなく、就職ガイダンスや懇談会、合同企業説明会を開催するなど、同友会会員企業の熱意を感じる」、「近年課題となっている採用後の定着や育成も真剣に取り組んでいる」と評価をされるようになり、年々参加者は増加。今年は引率教諭も含め2会場で900名を超える参加がありました。

 実際、来場する若者たちに「自動車関連の仕事で真っ先に思いつくのはどこ?」と尋ねると、「カーディーラー」と答えるのが大半です。しかし、同じ「自動車関連」でも、その分野は「整備」「内装」「鈑金」「車体製造」「自動車販売」「部品販売」「リサイクル」など多岐にわたり、そのどれもが自動車が安全に動くための大切な役割を担っていることを伝えると、参加生徒・学生は、参加企業各社の特徴や具体的な業務内容を通じて、未知の世界への好奇心を広げ、目を輝かせながら話に引き込まれていきます。

 毎年多数の生徒を引率して参加する教諭は「毎年5月の同友会の就職ガイダンスを、3年生の就職活動の始動として位置づけている」と語ります。「学校では伝えきれないことがたくさんある。地元中小企業のみなさんの協力で、社会に巣立つスタートに立たせたい」。地域からの期待は年々高まっています。

「中小企業家しんぶん」 2016年 9月 5日号より

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