南砺(なんと)市「エコビレッジ構想」を見学【中同協中日本ブロック事務局研修交流会】

ペレットボイラー施設を見学

 10月7~8日、富山県南砺市の桜が池クアガーデンにて「中同協中日本ブロック事務局研修交流会」が行われ、7同友会・中同協から39名が参加しました。

 1日目は、南砺市が官民一体となって進めている「エコビレッジ構想」を学びました。

 8町村が合併してできた南砺市(人口約5万2000人)は、人口や企業数の減少・高齢化世帯の増加に直面しています。その中で、再生可能エネルギーの利活用で域内自給と技術育成や農林業の再生と商工観光業との連携など5本の基本方針で「エコビレッジ構想」を立ち上げ、クアガーデン周辺でさまざまな取り組みをスタートさせています。

 参加者は公共施設向けのペレットボイラー施設、民間事業として(株)山秀木材(山田由理枝専務取締役、富山同友会会員)が進める、古民家リノベーション民泊施設「BED AND CRAFT」などを見学しました。

 2日目は事務局員2名による実践報告。岐阜同友会10年目の豊田哲矢氏は、新卒で入局し、さまざまな部署を担当する中で、「事務局の仕事・役割とは」を模索し、広い分野で情報提供でき、会員を励まし背中を押せる存在になりたいとの考えに行き着きます。そのためにも人間の幅を広げていきたいと報告しました。

 愛知同友会8年目の下脇真実氏は、事務局員の一番の仕事は会員訪問であると、会員の魅力を発掘する会員訪問とその喜びを語りました。さらに入局4年目で震災後の岩手を訪れた際の地元会員の言葉「頼りたいときにそこにいる事務局員」が、めざしたい局員像になっていることも紹介。これからも「運動」を意識して仕事に取り組んでいきたいと語りました。

 2人の報告を元に、事務局員としての生きる姿勢などについて議論し、生き方を問いかけあい、めざすべき事務局員のあり方を深めました。

「中小企業家しんぶん」 2016年 11月 5日号より