みんなの幸せが利益を創る~第4回鳥取県経営研究集会【鳥取】

 鳥取同友会は11月22日に第4回鳥取県経営研究集会を米子市の米子コンベンションセンター・米子市文化ホールで開催しました。中同協中国ブロックからの参加もあり、来賓とオブザーバーを含む122名が参加しました。

 第1部は渡部正人・鳥取同友会代表理事のあいさつで始まり、来賓を代表して中山貴雄・鳥取県西部総合事務所所長より祝辞がありました。

 次に、(有)モーハウス代表取締役の光畑由佳氏による「女性が安心して自らの可能性に挑戦できる企業」をテーマに基調講演がありました。光畑氏の講演は女性部の熱烈な要望により実現し、鳥取県男女共同参画センターの支援もあり「よりん彩活動支援事業『公開講座』」としての講演ともなりました。

 光畑氏は、自身の電車内での授乳体験をきっかけに、これまでの内での授乳から外でも授乳できる産後の新しいライフスタイルを提案する「モーハウス」を設立し、授乳服の製作を通した社会と子育てをつなぐ環境づくりのための母親支援を行っています。自社で実践する「子連れワークスタイル」といった社会と子育てを分けるのではなく混ぜて考える「ワークライフミックス」、乳がんなどのさまざまな女性の立場にたって開発されたユニバーサルデザインブラなどの提起は参加者の心に響く講演となりました。

 第2部は3つの分科会を開催し、第1分科会では (有)浪漫珈琲代表取締役会長の神原栄氏(広島同友会)、第2分科会では(株)マスカット薬局代表取締役の高橋正志氏(岡山同友会)、第3分科会では(株)ノーブルライフ代表取締役の賀本裕則氏(鳥取同友会)から報告がありました。各分科会では、研究集会のメインテーマである「みんなの幸せが利益を創る」について、「当たり前の徹底追及」、「人間尊重経営」の実践、またどれだけ「ありがとう」を言われるかなど、同友会の真髄に触れながら学び会うことができました。

 第3部の懇親会では、冒頭に錦織信雄・鳥取同友会代表理事があいさつし、参加した8名の来賓から代表して中山孝一・公益財団法人鳥取県産業振興機構代表理事理事長からあいさつがありました。その後、大塚寿史・米子市経済部部長が乾杯の発声を行いました。懇親会では経営研究集会紹介動画やメイキング動画の上映や各分科会の報告者と座長からの報告など、大いに盛り上がり、水康徳・実行委員長のあいさつで閉会しました。

「中小企業家しんぶん」 2017年 12月 15日号より